鼻について
鼻には主に2つの大きな役割があります。
ひとつは、外気を体の中に取り入れるための入り口としての役割で、吸い込まれた空気に含まれる細菌や有害物質を取り除き、適度に空気を加温してから肺に送り届けます。
もうひとつは、臭いを感じ取る感覚器としての役割です。
食事の際に腐ったものを感知したり、有毒なものに含まれる悪臭を嗅ぎ分けることは、危険から身を守る上でとても大切となります。
また、美味しい料理の香りをかいで食欲が増したり、アロマなどの香りでリラックスすることも可能となります。
そのため、鼻の病気にかかると、呼吸に悪影響が出るだけでなく、生活・睡眠の質が著しく低下します。
当院では、小さなお子さまからご年配の方まで、全ての方の視点を大切にし、ご家族に寄り添う心のこもった医療を提供いたします。
このようなときは当院をご受診ください
- くしゃみや鼻水が止まらない
- 粘り気の強い鼻水が出る
- 鼻詰まりが続いている
- 鼻の穴の中がかゆい
- 鼻の痛みがおさまらない
- 鼻血がよく出る
- いびきをかいていると言われた
- 臭いがよく分からない
- 鼻に出来物がある
- 鼻やその周囲に痛みがある
など
副鼻腔炎
副鼻腔炎とは、鼻の奥に広がる副鼻腔という空洞に膿などが貯留する病気です。
多くは風邪などをきっかけに、副鼻腔に炎症が波及することで発症します。
発症から4週間以内のものを急性副鼻腔炎、3ヶ月以上持続する場合を慢性副鼻腔炎と定義します。
副鼻腔炎の多くは細菌やウィルスの感染が主な原因となりますが、他にもカビや歯の炎症、以前の副鼻腔の手術の影響、アレルギーや喘息が関係するものなど様々な種類があります。
当院では鼻腔ファイバースコピーやCT検査などの評価や、薬物での加療を行っています。
手術が必要な場合には提携施設にご紹介も可能です。
急性鼻炎
様々な原因によって鼻腔粘膜に急性の炎症が生じてしまう病気です。
様々なケースがありますが、風邪を引いたときに鼻やのどにウイルスや細菌が侵入して増殖し、炎症を起こし、鼻づまり、鼻水、くしゃみなどの症状が起こります。
初期の段階では水っぽい鼻水ですが、次第に粘ついたものに変化してきます。
細菌やウィルスの感染により、黄色い鼻水が多量に出、進行すると副鼻腔炎や中耳炎などに至るケースもありますので、軽視せずにしっかり治療することが大切です。
慢性鼻炎
鼻の粘膜に長期間炎症が続く病気です。
鼻の粘膜が腫れることで、空気の通り道が狭くなり、鼻づまりが慢性的に続きます。
片方あるいは左右交互に鼻づまりが生じたり、肥厚性鼻炎の場合は両方の鼻が詰まります。
このほか、鼻水がのどに流れ込んで異物感が強まったり、頭痛やのどの不快感、嗅覚障害などの症状が出る場合もあります。
慢性鼻炎の原因は様々ですが、風邪などによる急性鼻炎の慢性化 、ダニや花粉などによるアレルギー反応、鼻中隔弯曲症による影響などが考えられます。
特に、刺激性の化学物質を吸い込んだとき、空気が乾燥しているときは、症状が悪化しやすいです。
結核などの感染症、糖尿病や肝臓病などの病気が潜んでいることもあります。
慢性鼻炎の治療は、ステロイド点鼻薬などによる薬物療法が中心となりますが、鼻閉にお困りの方には手術療法を検討することもあります。
鼻出血
鼻出血の大半は、キーゼルバッハ部位という場所からのものです。
この部位は、鼻に指を少し挿入したときに、指先が内側に触れるところにあります。
薄い粘膜でできているうえ、たくさんの毛細血管が網の目のように走っているので、強く鼻をかんだり、爪などで引っ掻いたりすると、すぐに傷がついて出血します。
この場合は、親指と人差し指で小鼻をつまんで圧迫することにより出血が治まります。
しかし、鼻出血の原因はこれだけではありません。
血管の病気、肝機能の異常、一部のお薬の副作用、上咽頭がん、高血圧による影響などのケースもあります。
当院では、鼻の中をよく観察し、どこから出血しているのかを確認するだけでなく、必要に応じて様々な検査を行い、原因を特定します。
出血がなかなか止まらなかったり、大量だったりした場合、また鼻血を頻繁に繰り返す場合は、念のため当院をご受診ください。
嗅覚障害
鼻のにおいが感じられなくなったり、においを正確に判別したりすることができなくなる病気で、生活の質が落ち、日常生活にも影響がでます。
原因としては慢性副鼻腔炎、次いで感冒、頭部外傷の順に多いとされています。
その他、アレルギー性鼻炎、脳の病気、薬物の影響、加齢などがあります。
代表的な嗅覚障害の1つ、感冒後嗅覚障害は、風邪が治ったあとにも匂いがわからない状態が続くことであり、ウィルスの感染などによって嗅粘膜に障害が生じている状態です。
においのセンサー自体に問題があるため、まずはステロイドの点鼻、漢方薬、神経の動きをよくするようなお薬によって治療を行います。
1ヶ月ほどで改善が見られてくる場合もありますが、回復まで時間がかかることもあります。
鼻で呼吸ができていない場合、副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎など鼻づまりを引き起こしている原因の解消をまずは行います。
適切な治療により回復することもありますので、早めに受診することが大切です。